「KINCHO水性コックローチ」というキンチョーのゴキブリ用の殺虫剤があります。これ、実は、かなり気に入っています。
待ち伏せということで、通り道に噴射して、薬剤を塗っておけば、そこを通ったゴキブリが死ぬという。半信半疑でしたが、目の前で合計4匹ほど死んだので、効果があることがわかりました。お勧めです。ただ、どこで死ぬかは、その時次第です。一匹は、部屋の中を狂ったように飛び回った挙句、机の上に落ちて死にました。もう一匹は飛ぶことはなかったのですが、机の下で死にました。踏んでしまったので、ショックが大きかったです。ふと見ると、変なところでお亡くなりになっていることが多いです。
通り道がわかっている場合は、この使い方はかなり効果的です。うちではお風呂の排水管から出てくることがわかっているので、お風呂場の出入り口にしっかり塗っています。
効き目は1週間は確実。2週間後も効いているでしょう。メーカーは1か月後も効くと言っていますが、個人的な経験では、1か月経過すると、あまり効果が期待できません。
このようにある一定期間後に効果が切れるというのはどういうことかというと、殺虫成分のピレスロイドは自然に分解するからです。空気、可視光線、紫外線などにより分解されます。真っ暗なところなど、環境によっては1か月たっても残っていると思いますが、分解しやすい環境だと、2週間後にはなくなっていると思います。だから、週に1回か二週間に1回の割合で塗りなおす必要があります。
ゴキブリへの直接噴射もよく効きます。効きが悪いという人もいますが、それは相手が悪いからです。ピレスロイドに対する耐性を持ったゴキブリでは、あまり効きません。これはメーカーを変えても同じです。薬剤を変えないといけません。テネベナール(一般名:ブロフラニリド)というのがあるので、これを成分とした殺虫剤を使います。スーパー南京虫(スーパートコジラミ)もピレスロイド耐性を持った虫なので、これを使わないとだめです。ただし、開発費がすごくかかったそうなので、すごく高価です。ピレスロイドは、人間はピレスロイド分解酵素を持っているため、人間には無害ですし、長い歴史で安全性が確認されているので、安心です。
それから、ペンキではないので、水性とか油性とかいうのは関係ありません。有効成分はピレスロイドという毒物であって、油ではありませんから、効き目は同じです。油性の場合は、灯油に溶かしています。油性の殺虫剤をかけるというのは、灯油をぶっかけるのと同じことです。私はいやですね。
よく似た殺虫剤に「KINCHO コックローチ ゴキブリがいなくなるスプレー」というのがあります。「KINCHO水性コックローチ」の方はトップが赤くて大きいので、よく目立つのですが、この「KINCHO コックローチ ゴキブリがいなくなるスプレー」はあまり目立ちません。成分的には、ほとんど同じです。ただ、こちらは待ち伏せ用には使えますが、ノズルの形状が直接噴射には向いていないので、直接噴射には使いにくいです。
どちらか選ぶのなら、「KINCHO水性コックローチ」の方がいいと思います。
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